子育て

アドラー心理学の本のレビュー

アドラーは子どもが高校生になってから知った本です。もう少し早く知ってたら、と思いますが、子供たちが高校生や大学生になった今でも変わってくることも多く、本を読みながら検証しています。

子どものライフスタイル

アルフレッド・アドラー

様々なトラブルを抱えた子どもを奨励として、アドラーがカウンセリングしていく様子が描かれています。

何点か我が子の抱えてきた問題と当てはまり、ヒントとなることが沢山ありました。

目次

  • 身体全体のジェスチャー
  • 母親の支配
  • 犯罪への道
  • 支配したい少年
  • 大きくなること事の怖れ
  • 反抗的な「悪い」少年
  • ハンガーストライキ
  • リーダーに従う
  • あまりに従順な子ども
  • 神経症の基礎
  • 生まれつきの精神発達遅延
  • 病気による専制支配
症例と我が子の症例の類似点

第一章は痙攣を起こす子供の話でした。気絶する前は緊張し、自分では決めない。従順だが自信があり自立しているとは思えない。残虐な夢を見る、痙攣は弱い人間であると証明するため。母親が自分を放っておかれたと思ったときに痙攣を起こしました。

もっと勇気を持つこと、そうするとずっと健康になる。社会的に良く適応した時に痙攣が消える事がある。

我が子も頻繁に緊張して呼吸をしていないのではないかと思うことがあります。自分で決められないことも、残虐な夢を見るのもよく似ています。痙攣を起こすことが心配で一緒に寝ていましたが、働きに出ることが決まると、痙攣を起こしたことが2度ありました。仕事と痙攣に関連性を感じていましたが、この本で確信しました。

第十章は学校に行かなくなってしまった話でした。これも我が子と似ていた例でした。体が弱く、家族から注目をされることが当り前となっていた。不健康を他人を動かす道具にしていた。学校で先生から「馬鹿だ」と言われたことがきっかけで、学校へ行けなくなった。

わが子も体が弱く、その弱さを武器にさせてしまったと思います。学校の先生の言葉に息子は傷つきましたが、私は先生に対して怒りを感じ、息子と一緒に傷ついてしまいました。私は励ますべきでした。そして先生に協力してもらうようお願いすべきでした。

「叱らない子育て」

岸見一郎(アドラー研究第一人者)

叱ると子供が自信をもてなくなる、叱らない子育て、言葉かけの方法などがのっています。

目次
  • 子どもの行動を理解しよう
  • 子どもを叱らない
  • 子どもをほめない
  • 子どもを勇気づけよう
  • 子どもの自立を助けよう
  • 子どもとよい関係を築こう
感想

叱っているのに問題行動をやめないのではなく、叱っているからこそ子供は問題行動をやめない。

「子どもは親から叱られて育つと消極的になる。そうなると積極的に自分から何かをしようとはしなくなる。」

大人が子供の足りない所や失敗した部分を指摘すると、子供はそのことを批判されたと感じる。

自分に置き換えてみると、分かるんですけどね。自分の良くないところを、親や人から指摘されると自信がなくなる。よかれて思って言ってくれるんでしょうが。

でも自分の子供には出来るだけ、良くないところは直してやりたい親心で叱ってきました。

最近、娘から「良くやった時は気づかないくせに、やらなかったときだけ指摘する」と注意を受けました。悪い事だけ目に行き、子供の自信を無くしてきてしまいました。

子どもと大人は対等の関係

「生きていることをゼロとして、なんでもプラスと考えて加算」

元気でいると子供に対して欲だらけ。病気になると生きているだけでいいと思えるのに。

生きているだけでゼロだとすると、子どもが何をしてもプラスになります。早速この考え取り入れました。

子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気

 岸見一郎

目次
  • 叱らない、ほめない子育て
  • 勉強ができる子、できない子
  • 一生強く生きられる勇気づけ
感想

子どもが勉強しないと、将来が心配で「勉強しろ」と叱ってしまいます。子供が勉強しないのは子供が責任をとる事とあります。私は親として、子どもが何とか失敗しないようにとどこかで願っていますし、子供の成功は自分の成功のように思えています。

親は理想の子供を見て、引き算しているという言葉、身に沁みます。

「褒められなければ勉強できない子では困ります」

最近、息子が勉強を頑張ったと態度で主張してきました。あえて褒めることをしませんでした。非常に不機嫌になりました。褒めればよかったかな、と思ったのですが、当たり前のことをやっただけなのに、褒められると思って勉強したのだと思います。

褒めることが大事だと思い、なんでもスゴイ!よく頑張った!と言いすぎました。

褒めることをしていると、褒められるというご褒美がないとやらない子になってしまっては元も子もありません。

本質は「何のためにするのか」自分で考えられる子にすることだそうです。

褒めるより、子供を勇気づける子育てにしたいものです。

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