高濱正伸先生の教育論は独特で面白いですね。著書も面白いです。
先生の講演会も面白くて何度か聞きに行きました。夫を犬と思えには納得。お母さんたちは、理解できない男の子の、牙(だったかな?)を折らないようにって言われたことが衝撃的で、息子のとんがったところへし折ってないか心配になりました。
高濱正伸先生とは
花まる学習会代表。1959年、熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院修士課程修了。
父母向けに行っている講演会では毎回キャンセル待ちが出る盛況ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などのテレビにも出演。
大学受験生の指導をしていた頃、人としての根源的な部分「生きていく意欲」が足りていない子供が多く、「本当に頭がいい子」を育てたい、人間の土台を作りたい、と「花まる学習塾」を設立。
大学を「3浪4留」海外への一人旅、バンド、映画など全力でのめりこんで、全力で遊びつくした。
「伸び続ける子が育つ お母さんの習慣」
2018年出版
目次
- 目先の勉強より、将来の「こやし」となる経験をたくさんさせる
-お母さんだからできる「学ぶ土台づくり」の習慣
- “親の基準”さえあれば、どんなに厳しくっても大丈夫!
-お母さんだからできる「しつけ」の習慣
- 頑張りぬく力が出るか、やる気がしぼんでしまうかは「そのひと言」次第
-お母さんだからできる「会話」の習慣
- 「ニコニコ母さん」のもとで種は芽が出る、芽は伸びる!
-お母さんだからできる「環境づくり」の習慣
感想と考察
3冊の中でも、家庭で出来る子供を伸ばす方法が一番分かり易く書いてあるのはこの本じゃないかと思います。一度は読んでみておくといい本だと思います。
・仕事や勉強で能力が発揮できた人の共通点は母親像がいい
・東大生のお母さんの共通点はこの2点
「一度も勉強しろと言われたことがない」
「お母さんがニコニコしていた」
優秀なお子さんのお母さんって、かなりの割合でこの条件があてはまっている気がします。
ニコニコしてるお母さん多いですね。
子どもの性格を見極めて、ゲームを利用しながら勉強の方に誘導して勉強好きにしたとか。
「勉強しなさい」って単刀直入に言うのは、きっと愚の骨頂。私これやってしまってました。
子供が一生頑張り抜けるかどうかは、母親次第といえるほど、母の存在はとても大きいのだそうです。
やりがいと同時に負担にも感じますよね。活躍されている方のお母さんって偉大な人が多く、やっぱり自分には無理だと諦めてしまうことも多いです。でも子供の可能性は伸ばしてあげたい!
「親に愛されている絶対的自信があって、お母さんがニッコニコしていれば子供は育つ。」
歯を食いしばってでも、いえ歯を食いしばらなくても、この本を読んだら近づけるかもしれません。
「本当に頭がいい子の育て方」
2014年出版
目次と概要
第1の力 魅力 人が集まってくる人間としての器
第2の力 体力 すべての活動の土台となる基礎体力
第3の力 やる気 自分から楽しんで行動する力
第4の力 言葉の力(国語力)すべての学力の土台となる力
第5の力 見える力と詰める力(算数力)糸を読み取り粘り強く考える力
第6の力 親子力 親と子供の関係から生まれる力
第7の力 あそぶ力 ものごとを柔軟に考えられる力
感想と考察
20年以上の指導経験を、1冊の本にまとめようとして出来た集大成の本と言われている本ですが、2014年なので少し古いです。
よくある質問対してQ&A式に答えてあったり、塾で起こった出来事が具体的に書いてあります。
なぜ、その能力が必要なのか、塾の生徒さんの体験から分かるようになっています。
私にはちょっと難しかったので、ざっくりよみとばしてしまいましたが、算数や国語を家庭の中で伸ばす方法なども細かく書いてあります。
この本は、
「本当に頭がいい子」とは=「他人を幸せにできる人」
この話に尽きると思います。
勉強が出来て「エリート」と言われている人に、どこか疑問を感じ、そんな大人にすることが理想の子育てなのか不安に思っていました。
「他人を幸せに出来る人」で勉強が出来る、そして先生の言われる「メシが食える大人」に育てられたら最高です。
「あと伸びする子はこんな家で育つ」
2018年
目次
子どもにとっての家とは?
あと伸びする子が育つ家の環境づくり
あと伸びする子が育つ家での学習
あと伸びする子が育つ家庭習慣
あと伸びする子が育つ自由時間
子どもを伸ばすために親が大切にしたいこと
感想
具体的に家で出来ることが書いてあるので分かり易いです。子供が大きくなってくると当り前かな?と思えるものが多いですが、小さいうちは参考になることも多いと思います。